これはレイアウト上にブラウザの窓のようなものを追加する機能だ。
ならば、ここにGmailを表示したらどうなるかと考えた。
Gmailというかメールでやり取りをしているときに、メールの返信を利用してタイトルとまったく関係ない内容のものが送られてくることがある。 また、複数のまったく関係ない用件を1つのメールに書き込む人もいる。 他にも、同じ案件に関係するメールであるのに案件名に一貫性がないということもある。
こういうメールのやり取りを行なっていると、結構メールの管理や検索で苦労することになる。 Gmail上でラベルを作り、手動で割り当てながら管理すればいいのかもしれないが、ラベルが増えすぎても結局はメールを見つけることが難しくなってしまう。
業界や社内でしか通用しない用語などを利用している場合、Gmailの検索では思ったように検索にヒットしないこともあり、何か良い管理方法はないかということでFileMaker Proで管理ということを思いついたと言うわけだ。
Gmailの個別のメールをブラウザで開いてみると、URLの末尾にIDのような文字列があることが分かる。 このIDを記録しておけば、そのメールをアーカイブしてもすべてのメールのなかからこのメールを見つけることができると言うわけだ。
ということで、FileMaker ProのWebビューアにGmailのURLを指定して開いてみる。
結果からいうと、FileMaker Pro 11ではモバイル版のGmailのURLしかうまくいかなかった。
デスクトップ版のURLでは読み込みが何故か完了しない。
ちなみにGoogleカレンダーの場合はモバイル版ではうまくいかず、デスクトップ版でないと読み込みが完了しなかった。
読み込みが完了していないと、Webビューア上で表示されているページのURLをFileMakerのスクリプトを利用して取得することができないことが分かった。うまく動作させるには少しコツがいりそうだ。
----------- 追記 ---------------
方法としては、Webビューアを配置し、「インスペクタパレット」の「位置」タブの名前の部分に「view1」と名前をつける。
その「view1」でモバイル版のGmailを開き取得したいメールを表示する。
読み込みが完了した状態で、スクリプトステップで「view1」に表示さてているページのURLを任意のフィールドに「計算結果を挿入」を実行する。
「計算結果を挿入」スクリプトステップの「計算式の指定」には
GetLayoutObjectAttribute ("view1"; "source")
このGetLayoutObjectAttributeはGetが付いているので取得関数かと思いきや、論理関数となっているのでヘルプで調べるときは論理関数の部分を探してみよう。
ちなみに、このGetLayoutObjectAttribute関数はsourceを指定するとURL、contentを指定するとHTMLのソースを取得できる。
URLを文字列としてフィールドに入力することができれば、後は他の関数を利用して自由に加工すればいいということになる。