2012年12月5日水曜日

TimeMachineのHDDを引き継ぐ

新たにフルバックアップを行なわずにTimeMachineのHDDを引き継ぐ方法が雑誌に書いていたので実行してみた。 また何時か同じことをしないといけなくなると思うので記録しておく。

Time Machineはフルバックアップをとったあと、変化分を追記するようにして外付けHDD
に書き込んでいく。 Time Machineに割り当てたHDDの容量が圧迫されると古いものから順に消して新しいものを書き込んでいくのだが、バックアップをする「現在の状態」を残そうとしたときに古いものを消しても容量が足らなくなると「バックアップに失敗しました」ということになる。 つまり、フルバックアップが出来ないサイズのHDDだとTime Machineに設定することが出来ない。(当然だけど)

※ 現在の起動ボリュームで使用している容量以上のハードディスクであればMac内蔵HDDよりも小さい容量のHDDでもタイムマシーンに設定することは可能。


普通なら初めに内蔵HDDよりも容量の大きい外付けHDDをTime Machineに割り当てていればいいだけで問題にはならないのだが、内蔵HDDの方が容量が大きく、使用領域がTime Machinに割り当てたHDDを超えたときにどうするか考えなければならない。

つまり、内蔵HDDの入れ替えをして容量を大きくしたときに何時かは問題が発生する可能性が高いということになる。

うちの場合、Mac miniに元々内蔵されていたHDDの容量が120GBだったので、Time Machine用HDDに500GBを当てていたが、その後に内蔵HDDを750GBに載せ換えたので容量の逆転がおきてしまった。 ファイルの少ないうちは問題は発生しないのだが内蔵HDDの使用領域がTime Machine HDDの容量を超えると問題が発生してしまうことになる。 で、実際に問題が発生する時がきてしまった。

この状態だと当然、数日前の古い状態は全部消されている。

前回にバックアップに成功したその時の状態があるだけということになるので、あきらめて新たに大きな容量のHDDを用意して新しくフルバックアップをすれば、また新たにTime Machineを利用できるのだが、この場合は過去の履歴は利用できない。

一回分だけの違いだが前回の状態を活かしたいとなると・・・。(本来ならもっと早い段階で対処しておく方が昔のファイルを探すことができるのだが)



そこで、tmutilコマンドを利用してみることにした。


1.まず、システム環境設定でTime Machineパネルのスイッチを「切」にする。

2.ディスクユーティリティを起動し、復元機能を利用してTime Machineで利用していたボリュームの内容を新しい容量の大きいボリュームにコピーする。
※ この作業にはかなり時間がかかる700GB程度だったら24時間程度はかかった。

3.復元が終わると全く同じ名前のディスク名のパーティションができる。 後のTerminal作業でややこしいので、ディスクユーティリティを見て古い方のパーティション選択し、ツールバーにあるマウント解除を実行しておく。(取り出すではなく、マウント解除の方)

4.次に、ユーティリティの中にあるターミナル(Terminal.app)を起動


sudo tmutil inheritbackup /Volumes/***/Backups.backupdb/コンピュータ名

***の部分は移動させた先のボリューム名

このときのコンピュータ名はTerminal.appウインドウに表示されているログインユーザ名の前にある部分(watasi-no-Mac-miniとか)を入れる。

※ sudoがあるのでコマンドラインでパスワードの入力を求められるから、ログインのときに入力している管理者パスワードを入力する。

5.システム環境設定のTime Machineパネルで移動先のTime Machine用ボリュームを選択する。

6.Time Machineパネルのスイッチを「入」にする


7.最後に、Time Machineに入って過去にさかのぼれるか確認する。

8.ディスクユーティリティを利用して以前にTime Machineに設定していたパーティションを消去しておく。

これで、Time Machineでバックアップしていた内容を引き継ぐことができた。 
※ OSX Lion 10.8で実際に行って完了できた。


追記:ディスクユーティリティのフォーマットせずにパーティションを拡大する場合の制限についてのメモはこちら




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