この機種の経緯も含めて今回の修理の記録を書いておく。
このMacBook Proはディスクリート GPUのGeForce
GT650Mを動かすと突然カーネルパニックを起こす。 Appleの正規代理店に持っていって判断してもらうとGPUが壊れていると言われて、諦めてgfxCardStatus,v2.4.4iを入れmacOS
Sierra 10.12.6で運用していた。
そして、今回の突然の画面のブラックアウト。 正直完全に壊れたと思った。 ディスクリートGPUを使っていない以上、CPUのIntel HD Graphics
4000が壊れたと考えたからだ。 再起動を試みるも立ち上がってはすぐに落ちる。 そして、やや諦め気味で放置し、時間が経ってから思い出したように電源を投入すると立ち上がった。
負荷をかけなかったら使えるか?と考え色々するも一度落ちるとしばらくまともに起動できなくなる。
で、気づいたことは、時間が経つと確実にデスクトップの表示まではたどり着くということ。 つまり、冷めたら動く?と考えた。 熱暴走?? ということで、HWMonitorというアプリケーションを入れ各部の温度を観察する。 するとPECI
CPUの温度が高温80度を超える頃になると落ちているように見えた。 では強制的に冷却してみようと思い、Macs
Fan
Controlをインストールして内臓ファンをガンガン回してみた。 ところが、思うように温度が下がらない。 ファンの状態が悪いのか? ゴミか? とか考えて、5ポイントペンタローブドライバーをAmazon.comで購入して裏蓋をあけてみる。 中をみるとゴミはさほどない。 裏蓋無しなら冷えるか?と考えて、そのままで起動させてみるも温度はさほど下がらない。
こうなると、冷えない原因はヒートシンク(ヒートパイプ)かCPUとGPUの熱伝導グリス? と考えた。 いままで、何度か他の機種でmacの分解はやっているが、ヒートシンクを外してグリスを塗り直した経験はない。 色々調べるとグリスの再塗布は意味がないとか色々見つけるも、グリスだけで治ることもあるという情報もある。 これは、ダメ元でやってみるかと思い、Amazon.comでドイツ Thermal Grizzly オーバークロック用特別設計高性能熱伝導グリス
Kryonaut 1gを購入。
iFixtiの情報をたよりに分解してみる。
ヒートシンク(ヒートパイプ)を外し、グリスを観察してみるとダイ表面に接触している部分は柔らかい感じはするが、外周部は結構カリカリになっている。 樹脂製のヘラで今ついているグリスを可能な限り取り除き、ネット上の情報を元に綺麗に拭き取ってみる。
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ヒートシンク(ヒートパイプ)を取り除いた状態
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ヒートシンクのダイに接触していた部分
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そして購入したグリスを塗り、ラップを巻いた指で均一にならしてヒートシンクを元の状態に戻すように組み立てた。
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塗って、ラップを巻いた指である程度ならした状態 こんな感じで良いのかは不明
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そして、再起動。 問題なく動いている。 温度センサーの値を見てみると微妙ではあるが90度近くにはいっていない気もする。 上手くいったか? ついでにSMCリセットもしておく。 SMCはファンやその他の熱管理機能を司っているらしいので。 そして、Macs Fan
Controlは自動にしておいて余分な事はしないでおいた。 これで、落ちなくなれば万々歳。
しばらく動かしてみるが、温度が90度近くになっても落ちないし、ファンも高回転では回らない。 もしかして、治った? となると、ディスクリートGPUを動かしても落ちなかったりして・・・という期待がふつふつと。
ということで、gfxCardStatusを自動切り替えにしてみる。 そして、グリスの再塗布前は必ず落ちていたAppleの
Mail.appを立ち上げてみる。 落ちない。 写真.appを立ち上げてみる。 落ちない。 Parallels
Desktopを立ち上げ、macOS10.8を動かしVectorWorksを動かしてみる。 gfxCardStatusの表示をみると確実にGeForce
GT650Mに切り替わっている。 おや?落ちないし、3Dレンダリングも速い。 もしかして、問題が全部解決したとか・・・。
GPU自体が壊れているわけではなかったとか・・・。 ふふふふ。 期待していいんだろうか。 しばらく様子見。
オーブンで焼かなくてよかった・・・(しみじみ)。